耳あな型補聴器は簡単
私が補聴器専門店を開業してちょうど1年になります。
それまでは10年以上、補聴器メーカーに勤めていました。その前は…といいますと、3年間ほど今と同じ仕事で、難聴の方に補聴器を販売する仕事をしていました。
15年ほど前に補聴器の仕事を始めたころは、耳あな型は取り扱いが難しく、耳かけ型のほうが楽に取り扱える。ただ、耳あな型は目立たないが、耳かけ型は長い髪で隠れる場合は良いが、そうでなければやや目立つと言われていました。
ところが、オープン専用の耳かけ型補聴器の登場で、耳かけ型は「こもらず目立たないがやや扱い難い」に。そして、耳あな型については…。ハウリング抑制の進歩によって外耳道に対して少し小さめに作れるようになって耳に入れやすくなり、耳かけ型と比較して扱いやすいと言われるようになりました。
※「オープン」とは「オープンフィッティング」のことで、 補聴器を耳に着けた時に耳を塞がないタイプ。耳を塞いでしまうのを「クローズ」と呼びます。
以前は、オープン専用の補聴器がありましたが、最近の耳かけ型は、高度~重度難聴用で、クローズにしか対応していない補聴器を除き、1台でオープンにもクローズにも出来るものがほとんどです。
そして最近、同じようなお客様が続きました。80才代後半または90才代の方で、補聴器は使ったことがなく、聴力はごく平均的な老人性難聴。低域の聴力はあまり低下していませんので、こもらないオープンの耳かけ型で試聴をしていただきますが、聞こえに満足していただけても、ご自身で自分の耳に補聴器を着けることが難しく、今後時間をかけて練習をしてもらったとしても…。
クローズの耳かけ型のほうがやや簡単なので、そちらで試していただくとなんとか着けられるのですが、それでも結構大変で。
ところが、型は合ってはいませんが、ダミーの耳あな型をお渡しするとスムーズに着けることが出来ます。
耳あな型補聴器の説明をして、きこえや装用感に問題がなければご購入いただくことを前提に、耳あな型を作製して試していただくことに。(もし問題があれば返却していただきます)
以前は耳あな型はこもるというのが欠点でしたが、最近は、こもり感をさらに軽減出来るものが、メーカーによってはいろいろと揃っています。
案の定、やっていただくと補聴器の着脱はスムーズで、問題なくご購入いただけたというケースが、何件か続くということがありました。
オープンの耳かけ型を耳に着ける場合、
①補聴器本体を耳に乗せる(掛ける)
②耳せん(イヤモールド)を外耳道に挿入する
③ストッパーをかける
クローズの耳かけ型の場合は、
①補聴器本体を耳に乗せる(掛ける)
②耳せん(イヤモールド)を外耳道に挿入する
どちらも練習すれば①はわりと早い段階で出来るように。
ところが、②の作業が上手くいかないことが多く、②の作業をやっていると補聴器本体が耳から外れてしまいます。(70才代では何も問題なく出来る方がほとんどです。)
耳あな型耳あな型はというと、
①補聴器本体を外耳道に挿入する。
それだけです。
最初に補聴器の持ち方さえ覚えていただければ、耳に入れるのが難しいという方はほとんどいらっしゃらないように思います。
耳あな型は使いやすいぞ~!!
3Dスキャナーで耳型採取
先日、補聴器メーカーのセミナーに参加してきました。
セミナーの中身は大きな柱が2つあり、その一つが3Dレーザースキャナーでした。これは耳型採取の代わりに使用するものです。
補聴器関連では、耳あな型のオーダーメイド補聴器か耳かけ型のオーダーメイド耳せん(イヤモールド)を作製する時に耳型採取をしなければなりません。補聴器関連以外ではオーダーメイドイヤホンを作製する場合などにこの作業を行いますが、これが簡単な作業ではありません。
まず、耳型採取は誰でもやっていいのかというと、現在は耳鼻咽喉科学会から指針が出ており、認定補聴器技能者が行うようにとされています。
では、認定技能者であれば誰でも出来るのかというと、そう単純なものでもありません。
認定技能者は全員、耳型採取について一定の研修は行っています。ですがその研修だけでは全く不足しています。
もっと研修を積まなければ採取出来るようにはなりませんし、そしてその後も現場で採取する頻度が高いことが必要です。研修を積んだ時点で出来るようになったとしても、現場で採取することがあまりないような場合、だんだんと耳型採取の腕がおち、出来なくなってしまいます。
また、どんなに熟練した補聴器技能者であっても、鼓膜に傷があるようなお客様や、過去に耳の手術を受けたことのあるお客様に対しては、耳型採取を行ってはならないとされています。
もし、そのようなお客様で耳型採取が必要な場合は、補聴器相談医などの専門医で行うようにとされています。
ですが、その専門医であっても、そのようなお客様(患者)の耳型採取は出来ればやりたくないというのが本音のようです。
ここ10年前後の平均的な数字として、全国で年に40件程度の耳型採取での事故が起きています。スキャナーでも鼓膜損傷などが絶対起こらないというわけではないでしょうが、事故件数が激減して、安全に耳型情報が得られるようになるのは確実です。
この安全というのは非常に重要ですが、他にもメリットは多くあります。鼓膜に傷があったり、手術を経験している耳であっても、補聴器販売店で耳型データが得られます。
また、熟練の腕を持つ必要がなく、トレーニングさえ行えば誰でもが安全で上手にスキャンデータを取ることが出来ます。
それから時間短縮も。
耳型採取は一つの耳で2回行うことが必要でしたので、早くても15分くらいの時間が必要でしたが、それが3~4分で行えるようになります。
細かいことをいえばまだまだ…。
取ったデータは瞬時に補聴器メーカーで共有できます。
耳型は取ってから荷物として送ると、メーカーに届くまで最短でも1~2日は必要ですので、それだけ早く補聴器が出来上がることになりますし、輸送中に破損する心配もなくなります。
それから、これは販売店の都合ですが、荷物として耳型をメーカーに送る場合、千円弱の送料が発生してしまいますが、それも必要なくなるということになります。
他にもメリットはありますが、とにかく安全に早くデータを取ることができ、お客様の負担が格段に軽減しますので、待ち望まれていたシステムで、実はこれまでにもあることはありました。
ただ……
ものすごく大掛かりな機械であったり、扱いが難しいとか、そして、なにより高価すぎて補聴器販売店ではとても手が出ない、これまではそんな代物でしたが、今回のものは片手で取り扱いが出来て難しい技術も必要なく、価格的には高いですが、これぐらいはするよな~という感じで全く手が出ないというほどでもなくなりました。
JSpeech( JV2T )
耳のきこえに不便を感じている方々のために、
最近はいろいろと便利なものが開発されていますので、紹介させていただきます。
今回は『 J Speech( JV2T )』。
聴覚障害者と聴者がパソコンやスマートホン・タブレットを使用してコミュニケーションを行うために自立コムが提供しているソフトです。
パソコンやAndroidでは JSpeech を、iOSでは JV2T のソフトを使用しますが、Androidには、Text Hear Personal Hearing Aidという専用アプリも用意されています。
対面で会話する場合に、音声を文字化してコミュニケーションを助けるのは当然ですが、もう一つの重要な使用方法があります。
家庭用(あるいは職場でも)の固定電話に、専用機器(自立コムのテレホンテキスト)を接続すると、電話相手の声が文字になってパソコンなどの画面に表示されます。
このテレホンテキストは聴覚障害者用通信装置給付対象品になっています。
人工内耳②
人工内耳について知識不足のために、私は思い違いをしていたことがあります。
それは後迷路性難聴の方についてです。
後迷路性難聴とは、外耳・中耳・内耳に難聴の原因があるのではなく、聴神経や大脳皮質など、内耳より奥に原因のある難聴のことをいいます。
人工内耳はその名の通り内耳の働きを人工的に行うものですから、いくら内耳にしっかりした刺激を与えたとしても、それを伝える神経に障害があれば、きこえの改善はあまり期待出来ないと思っていました。
基本的な考え方としては間違っていないようですが、実際の効果は違っているようで、後迷路性難聴でも多くの方にきこえ改善の効果が表れているそうです。
後迷路性難聴は語音明瞭度が低下します。
つまり、言葉をハッキリ聞き取れないという症状で、補聴器でこれを改善させるのは難しいのですが、人工内耳ではこれが改善した例が多数あるようです。
それから、数年前から便利な機能も使えるようになりました。日本で認可されている人工内耳のメーカーは3社あります。
-
コクレア(C社)
-
アドバンスト・バイオニクス(A社)
-
メドエル(M社)
人工内耳も補聴器と同じように、テレビ音声送信機や外部マイク送信機からの音声を、人工内耳で聞き取ることができます。
C社はリサウンド、A社はフォナックの補聴器に使用するものと同じワイヤレス機器が使用出来ます。(A社は中継器も必要となります。)
M社製のものは専用の中継器を使用すれば、Bluetooth接続した機器の音声を人工内耳で聞き取ることが可能です。
医療技術の進歩や機器の進化で、人工内耳手術を受ける方は年々増加しています。補聴器ではきこえを改善することが難しい方にとっては、非常に大きな選択肢になるのではないでしょうか。
人工内耳①
補聴器販売店として、人工内耳は取り扱ってはいませんが、全く知らないでは…
まず、しくみについて。
①耳介付近に配置したマイクで音を捉え、
②ほぼ同じ位置にあるサウンドプロセッサで解析し、電気信号に変換されます。
③その電気信号が送信コイルで無線信号に変換されて皮膚下に埋め込まれた受信装置に送られますが、送信コイルと受信装置は磁石でくっついています。
最近は、マイク・サウンドプロセッサ・送信コイルが一体化されたものも普及してきています。
受信装置に届いた信号は、
④そこから蝸牛内に通された電極によって、直接蝸牛内の神経を刺激します。
その刺激が神経を通して脳まで伝わり、音として認識されることになります。
手術をすると、その耳は元の聞こえに戻すことはできませんので、手術を行うための人工内耳適応基準が設けられています。
この適応基準は適宜見直しが行われています。現在の基準は、成人に対するものが2017年、小児に対するものが2014年に定められています。
成人成人の基準としては聴力検査で下記の①か②のどちらかに該当しなければなりません。
①裸耳での聴力検査で平均聴力レベル(500Hz、1000Hz、2000Hz) が90dB 以上の重度感音難聴。
②平均聴力レベルが 70dB 以上、90dB 未満で、なおかつ適切な補聴器装用を行った上で、装用下の最高語音明瞭度が 50%以下の高度感音難聴。
それ以外にも、慎重な適応判断が必要なものやその他考慮すべき事項が示されています。
成人人工内耳適応基準(2017)はこちら
小児の適応基準はさらに複雑になっています。
これは、必ずしも自分の意思で決断するわけではないことや、手術後のリハビリが非常に重要になるので、その環境が整っているのかなどが考慮されています。
まず手術を行う前提条件が示されています。
◆小児の人工内耳では、手術前から術後の療育に至るまで、 家族および医療施 設内外の専門職種との一貫した協力体制がとれていること。
また、医療機関における必要事項や療育機関における必要事項も示されています。
その上で適応年齢は原則 1 歳以上(体重 8kg 以上)であることや小児裸耳での聴力検査で平均聴力レベルが 90 dB 以上、その条件が確認できない場合、6カ月以上の最適な補聴器装用を行った上で、装用下の平均聴力レベルが 45dB よりも改善しない場合。
また、その条件も確認できない場合、6カ月以上の最適な補聴器装用を行った上で、装用下の最高語音明瞭度が 50%未満の場合。とされています。
ただ、例外適応条件や禁忌事項なども示されています。
小児人工内耳適応基準(2014)はこちら
この続きは次回また
『玲和』の手話
190402玲和2019年4月30日で平成が終わり、5月1日より元号が新しくなります。
その新しい元号が『玲和』になるということが、4月1日に政府より発表されました。
全日本ろうあ連盟ではそれを受けて、4月1日の夕方から京都にある全国手話研修センターに委員が集まり、どのように手話表現するかということについて論議、検討の結果、図のように確定しました。
これは、花のつぼみがゆるやかに開き、やがて花びらが環(わ)となった指先からふくよかな薫りをはなち、和みゆくさまを表しているそうです
まだ、しっくりこないのですが、(作られたばかりなので当然ですね。)時間がたてば、良い手話に決めてもらえた…となるのではないでしょうか。
平成は、穏やかで平和なイメージを表わしていて、漢字から見ても多くの人が思いつきそうな手話ですが、玲和はどのようにして思いついたのか知りたいという人が多いのではないでしょうか。
ちなみに昭和は高い襟(カラー)を、大正は大正天皇の口髭を、明治は明治天皇の顎髭を表わしています。
気象庁緊急会見に手話通訳
気象庁は2019年3月25日、気象庁が行う緊急会見に手話通訳を付けると発表しました。
緊急会見は、震度5弱以上の地震や津波、火山の噴火、台風、大雨などが発生または予想された時に行われます。
当面は9時~18時の日中の会見時のみになりますが、6月くらいからは24時間体制で行えるよう、動いているようです。
現在、首相や官房長官の会見に手話通訳が付いているのですが、登壇時にチラッとテレビに映るだけです。
後でYouTubeなどで見ることは出来ますが、生で手話通訳者が映っているのを見たことがありません。
台風通訳は、付かないよりは付いたほうが良いのですが、「ちゃんと付けてます」という言い訳か、パフォーマンスにしか思えない状況です。(もちろん、手話通訳者が悪いわけではありません。)
気象庁の緊急会見では、生で通訳者が映らないと意味がありませんので、必ずそうなるように期待しています。
UDトーク
耳のきこえに不便を感じている方々のために、最近はいろいろと便利なものが開発されていますので、UDトーク紹介させていただきます。
今回は『UDトーク』。
主に聴覚障害者と聴者のコミュニケーションをスマートホンやタブレット・パソコンを使用して行うためのソフトです。
2016年に施行された障害者差別解消法により、役所や病院等でよく目にするようになりました。発せられた音声が文字に変換されて表示されます。
しゃべるこが出来ない場合は、キーボードをたたいて文字を表わすことも出来ますし、キーボードが苦手な方は手書き文字で表すことも可能です。
視覚障害の方には、その文字を読み上げる機能もあります。
1対1の会話であればスマホやタブレットが1台あれば大丈夫ですが、数人の会議で聴覚障害者が何人か含まれるような場面では、一人1台ずつのタブレットを持って同じ画面を見ながら、あるいはそこに文字を打ち込みながら会議を進めます。
講演会のような場合、講師に専用マイクを持ってもらい、タブレットをプロジェクターに接続すると、文字通訳としてスクリーンに文字が表われ、聴覚障害者に講演内容を理解してもらうことが出来ます。
小学校で利用する場合には、何年生で利用するのかを設定しておけば、その学年に合わせた漢字やひらがなに変換されて表示されるということです。
役所や病院、企業、学校などで使用する場合は登録して利用料を払って使用しますが、個人では無料で利用出来ます。
ただ、誤変換防止の制度向上のため、無料で利用したデータは再利用されているようですので、重要なプライバシーに関する内容の場合は、無料での利用は控えたほうが良いと思います。
みえる電話
便利耳のきこえに不便を感じている方々のために、最近はいろいろと便利なものが開発されていますので、紹介させていただきます。
今回は「みえる電話」です。
NTTドコモが2019/3/1から始めたばかりのサ-ビス。
聞こえづらいので電話は苦手という方は多いと思いますが、Android6.0以上のスマホまたは電話機能付きタブレット、iOS11以上のiPhoneで使用することが出来ます。
使い方が大きく2つあります。
まず、聞こえづらいけどしゃべるのは出来るという方。
電話相手の声がスマホの画面に文字で表示され、
こちらは普通にしゃべるだけです。
次に聞こえづらくてしゃべるのも苦手という方。
相手の声はスマホ画面に文字で表示され、こちらの言いたいことも文字入力します。こちらが文字で伝えても、相手が聞こえる方の場合は、相手には音声に変換して伝えてくれます。
ドコモ契約のスマホでみえる電話アプリをダウンロードしてあれば、相手の電話はドコモでなくても、またスマホでなくても、家庭用電話でも会社の電話でもOKです。
送信時でも受信時でも、こちらがみえる電話を使用していることを、音声または文字で最初に自動的に相手に伝えます。
何か注文あるいは予約をしたい時や問い合わせをする場合、最近はインターネットやメールを使用することが増えてはいますが、電話でなければ受け付けてもらえないところが多いのも事実です。
急ぎの用件を電話で連絡しなければならない時などは、これを便利に使うことが出来ると思いますが、音声を文字に変換する場合、周りが騒がしかったり発音が明瞭でないと、正しく変換されないことがあるようですので、注意が必要です。
詳しくお知りになりたい方はこちらをクリック。
聴覚情報処理障害って?
最近、聴覚情報処理障害という言葉をよく聞いたり目にしたりするようになりました。
Auditory Processing Disorder:APDとも呼ばれています。
聴力検査をしても正常、つまりしっかり聞こえているのに言葉を聞き取ることが難しいという障害で、海外のある報告では、およそ7%の人がこれに該当するとしているものがあるようです。
特に次のような症状の特徴が…。
-
騒がしい場所では極端に聞き取れない
-
長い話を理解することが難しい
-
音声で伝えられたことは記憶しづらい
-
初めて聞く言葉は聞き取れないことが多い
-
聞こえたつもりの言葉を実は聞き間違えていた
原因としては頭部外傷、脳梗塞など、脳の器質的な障害がある場合が一部はあるが、器質的な問題はない場合が多いということです。
幼児期に長期間に渡り中耳炎の症状が続いたことや、睡眠障害なども原因として考えられるようですが、一番多いのが発達障害傾向だそうです。
また、発達障害には該当しなくとも注意力や記憶力など認知的な能力のアンバランは聞き取りに大きな影響を及ぼしているようです。
そして、その聞き取り難いという症状も、それを楽観的に考えられるか、それとも重く受け止め悩んでしまうのかによって、症状の進行具合や聞き取り難さの度合いが変わってくるそうです。
APDは改善させていくのが難しい場合もあるようですが、改善出来ることもあるようです。
まず聞き取る環境を整えることで、理解が大きく向上する場合があります。
一つは、周りを出来るだけ静かな環境にすること。
もう一つは、絵や図やジェチャーで示したり、難しい言葉は文字に書いて示すなど、目で見える情報も使って表すことです。
それから、数人以上の人が集まる場所で、皆が勝手にしゃべるような場合は使用出来ませんが、主な話し手が決まっている場合には、ワイヤレス補聴システムを利用すること。
リサウンドのマルチマイクやフォナックのロジャーのようなシステムです。
テレビやラジオをなんとなく聞くということではなく、しっかり聞くというトレ-ニングを行うことも重要です。
注意力や記憶力など、認知的な能力そのものを向上させ、耳で聞いて理解するという力が鍛えられます。
また、聞いて理解する力を高めるためには、聞く力を鍛えるだけではなく語彙数を増やすことも大切で、単語のある部分がハッキリ聞き取れなかったとしても、推測して聞き取れる幅が広がることになるようで、新聞や本を活用すると良いそうです。
理解そして、もしうまく聞き取れなかったとしても、聞き取れない自分が悪いと考えるのではなく、こんな環境では皆聞き取れていないはずと、自分を責めないようにすることが非常に重要になってくるということです。
耳のきこえがそれほど悪くないにもかかわらず、上手く聞き取れていないと思っている方はぜひ専門機関を受診されることをお勧めします。