補聴器のご案内

補聴器には価格や形状などが異なる様々なものがあります。

補聴器の形状

補聴器は「耳かけ型」「耳あな型」「ポケット型」「メガネ型」の4種類の型があります。

耳かけ型補聴器(2019年:68.8%)

2019年の補聴器販売の2/3以上がこの耳かけ型でした。
この型には2つのタイプがあり、一つはBTEで、もう一つはRIC(RIE・RITE)です。
BTE(2019年 38.5%)
BTE
マイク(音の入り口)・アンプ(増幅器)・レシーバ(音の出口)の全ての部品が補聴器本体に内蔵されています。やや大きなタイプになりますので、RICタイプと比較すると取り扱いがしやすく、ボリュームやプログラムボタンが付いているものが多いようです。
RIC(RIE・RITE)(2019年 30.3%)
RIC(RIE・RITE)
メーカーにより呼び方は違いますが同じ意味です。レシーバを耳せんの部分に配置することにより補聴器本体が小さくなって目立ちにくくなっています。BTEと比較すると取り扱いがやや難しく、ボリュームやプログラムボタンが付いていないものもあります。

耳あな型補聴器(2019年:28.3%)

昨年販売された補聴器の約3割がこの耳あな型です。
この型にも2つのタイプがあり、一つはITE、もう一つがMIHです。
ITE
ITE
全ての部品が補聴器に内蔵されています。
極小タイプは目立たないのですが小さすぎてやや扱い難い面があり、
大きさが中~大きいタイプは、わりと扱いやすいものになります。
MIH
MIH
マイクを補聴器本体から分離させることで、耳への着脱がやや難しくなりますが、補聴器本体が小さくなります。また、マイクを矢印部分に配置することで、風切り音(風がマイクをたたく衝撃音)がほとんど気になりません。(ITEや耳かけ型では風の強い時に屋外で使用すると風切り音が気になる場合があります。

ポケット型補聴器(2019年:2.8%)

ポケット型補聴器
補聴器本体とイヤホンがコードによって連結されており、一般的には本体をポケットに入れて使用します。本体が大きいので操作はしやすくなっていますが、コードが邪魔になることや、耳かけ型や耳あな型のデジタル補聴器と比較すると細かい調整は出来ないことがデメリットとなります。

メガネ型補聴器(2019年:0.1%)

メガネ型補聴器
補聴器には見えないのがメリット。伝音難聴者用になりますので、加齢性難聴のような感音難聴の方には向きません。

補聴器の価格

現在の補聴器の大部分を閉める「耳かけ型」と「耳あな型」についてご説明します。
補聴器は、見た目はほとんど変わらないのに、その価格は1台7~8万円から50万円を超えるものまでという非常に大きな幅があり、お客様からは「高い補聴器はよく聞こえて、そうでないものはあまり聞こえなのでしょ。」と言われることがあります。ですがそれは違います。

まず“よく聞こえる”という言い方ですが、補聴器には普通の声を10数倍大きく出来るものから100倍近く大きく出来るものまでパワーの違う物がいろいろとあります。
難聴の軽い方にはパワーの強すぎる補聴器はお勧めしませんし、難聴の重い方には最高に大きく出来る補聴器をお勧めします。補聴器は、難聴レベルに合わせた器種を選択することがとても大切です。
重度の難聴の方にとって、10数倍にしか増幅出来ない補聴器ではあまり聞こえませんし、100倍に出来るものはよく聞こえるということになりますが、これは価格の高い安いには関係ありません。補聴器は高価な物でも安価な物でも、軽度用~重度用までの難聴レベルに合わせた物がおおむね揃っています。

では、金額の大きな差は何かというと、性能の差になりますが、性能の差があると何が違うのでしょうか。
安価なものでもよく聞こえます。ただ、うるさい場所では、聞きたい人の声も聞こえるのですが周りの騒音もよく聞こえるので、結局聞きたい人の声を聞き取ることが難しくなります。
性能が良くなると、うるさい場所でも、周りの騒音は抑えながら人の声はしっかり増幅するということが出来ますので、結果的に聞きたい人の声が聞き取りやすくなります。
ですので、「そんなに人が集まるような場所には出かけないよ。」という方は、それほど高価な補聴器は必要ないということになりますが、逆に会合などに頻繁に出席される方やわりとうるさい場所で補聴器を使用される方は、ある程度は高性能の物でないと肝心な時に聞き取れないということが起こるかもしれません。

もちろん、どれほど性能が良くても、どんな場所でも聞き取れるというものではなく、健聴の方でも周りがうるさくて聞き取れないというような場所では、どれほど高性能の補聴器でも聞き取ることは難しいでしょう。
高性能な物とそうでない物のもう一つの大きな違いは、調整出来る範囲というか細かさが異なります。補聴器は、使用する方のそれぞれの聴力に合わせて調整されたものを使用します。安価な補聴器はある程度は聴力に合わせた調整は出来ますが、複雑な聴力タイプの方に合わせるのは難しくなり、高性能な補聴器ほど細かい調整が可能ということになります。一般的な加齢性難聴の場合は、それほど難しい聴力タイプではありませんので、非常に細かい調整の出来る補聴器である必要はないということになります。(加齢性難聴であっても、騒がしい場所で使用される方は、ある程度の性能は必要になってきます。)

また、補聴器のような形状をしている集音器があり、一般的には安価な補聴器よりさらに低価格で販売されています。
補聴器は、医薬品医療機器法で定められた基準をクリアして医療機器として認められたものになりますが、集音器は医療機器ではありません。このタイプの物は、ボリュームの上げ下げはできますが、ほとんどの物が聴力に合わせた調整は出来ません。形状は補聴器に似ていますが、補聴器とは別物になりますので注意することが必要です。
補聴器