きこえについて

補聴器を装用しての最高の聞こえとは

補聴器を装用しての最高の聞こえとは
難しいことは分からないという方は、このコーナーはお読みいただかなくても大丈夫です。
ご来店いただければ分かり易くご説明します。
補聴器をどこで購入するかが大切な理由は大きく二つあります。
一つは補聴器選び。使用される方にとって最適な補聴器を、ご予算の中で選択することは簡単なことではありません。
難聴のレベル、難聴のタイプ、使用される方の生活パターン、お仕事、趣味その他様々な要素を加味して補聴器を選択します。
補聴器を装用しての最高の聞こえとは
もちろんお客様のご希望も伺います。ですが、ご希望に添えない場合もあります。
ご希望されているからといって、お客様に合わない補聴器をお勧めするわけにはいきません。こちらがお勧めするべき補聴器とお客様が希望される補聴器が一致すると良いのですが、いつもそのように一致するわけではありません。もしご希望に添えない場合は、ご納得いただけるまでご説明します。お客様のご希望を 100%お受け出来るのは、補聴器の色の選択くらいでしょうか。
どこで購入するかが大切なもう一つの理由は、補聴器の調整です。当店では客観的な評価(補聴器を装用しての聞こえのチェック)を行いながら最高の聞こえになるまで調整を重ねます。ご挨拶の中でも触れましたが、最初の 3~4ヶ月は1週間~2週間に1度ずつの調整を行います。
お客様の中には「そんな面倒なことは…」と思われる方もいらっしゃると思いますが、最高の聞こえを得るには必要なことです。
つまり、細かい調整を重ねなければ最高の聞こえは得られません。
補聴器を装用しての最高の聞こえとは
では、それで得られる最高の聞こえとは何でしょうか。
決して良く聞こえている若者と同じような聞こえということではありません。
聞こえを判断する材料には大きく二つあります。
一つは純音聴力測定の結果です。
一般的にはこれを聴力といっており、“ブーブー”とか“ピーピー”という音が、どれくらいの大きさであれば聞こえて、どれくらい小さくなると聞こえなくなるのかということです。このことは皆さんもよくご存知だと思います
補聴器を装用しての最高の聞こえとは
もう一つは、語音聴力測定の結果です。こちらはご存知ない方が多いようです。これはどんな事かといいますと、聞こえてきた言葉がしっかり聞き取れるのかどうかということです。この測定を行う時には、お客様の聴力に合わせてよく聞こえる声の大きさで行います。「聞こえさえすれば聞き取れるよ。」と思っている方が多いようですが、実はそうでもありません。例えば“ク”と“ス”の区別がつかない方や“テ”と“ネ”を聞き間違えるような方は結構いらっしゃいます。
よく聞こえないから分からないのではなく、よく聞こえる声でも30%は間違えて70 点という方も多いのです。これは、年齢を重ねていけばいくほど平均点が下がる傾向にあります。また、難聴を放置しておけばおくほど、やはり平均点は下がっていくようです。

では、その70点の方が補聴器を使用すると何点くらいになるのでしょうか。90 点や 100点を取れるようになれば良いのですが、実はそうはなりません。よく聞こえる声を聞いても70 点の方は、補聴器を使用してよく聞こえるようになっても70点ということになります。補聴器を使用し続けることにより、よく聞こえる声で脳を刺激し続けるとまれに 70点が75点や80点に上がる方もいらっしゃるようですが、点数が大きく上がることはありません。

では何のために補聴器を使うのでしょうか。語音聴力測定で70点の方が、普段の生活でも70点取れれば良いのですが、そうはいきません。なぜかといいますと、難聴の方は普段の生活の中で周りの方の普通の声がよく聞こえていないからです。近くまで来てくれて大きな声で話してもらえれば 70点の聞こえが得られますが、皆の普通の声は聞こえないので聞き取ることが出来ません。補聴器の役割は、この周りの皆さんの普通の声をよく聞こえるようにして70点を取れるようにすることです。これが最高の聞こえを得るということになります。決して90点や100点を取るということではありません。

語音聴力測定の結果が 90点の方は、補聴器を使用して普通の大きさの声の聞き取りが90点になることを目指します。語音聴力測定の結果が50点の方は、補聴器を使用して普通の大きさの声の聞き取りが 50点になることを目指します。

100 点を目指すわけではないので簡単なことのように思えますが、そうではありません。昨日まで補聴器を使ったことがない方が、今日から補聴器を使用して最高の聞こえが得られるようにしたとすると、そのように調整された補聴器はうるさすぎて使うことが出来ません。3~4ヶ月の時間をかけて少しずつよく聞こえるように調整していきます。

ですが、ただ時間をかければ良いということでもありません。4ヶ月かけたとしても、月に1回の調整では、1度の調整で聞こえ方を大きく変更する必要があります。そうすると補聴器を装用した時の違和感が大きく、補聴器を着けているのが苦痛になってきます。週に 1回の調整を行えば、3ヶ月でも12~3回の調整を行うことになり、1度の調整では僅かな変更で済みますので、違和感なく使用し続けることが出来、気づいたら最高の聞こえになっているということになります。

聞こえのしくみについて

私たちが普段聞いている音は空気の振動です。
空気振動の音が外耳道に入り鼓膜で受け止められると、音は膜の振動に変わります。鼓膜の内側には耳小骨と呼ばれている3つの小さな骨が連なっていて、音は膜の振動から骨の振動になって伝わっていきます。
鼓膜や耳小骨の損傷によって起こる難聴を「伝音難聴」といい、この伝音難聴は、聞こえてきた声が小さくしか伝わらないのですが、話す方が大きな声を出す、耳に近づいて話すということなどにより、しっかり聞き取ることができます。
また、損傷の程度によっては、専門医で治療することにより聴力を改善させることが可能な場合があります。
蝸牛や聴神経の損傷によって起こる難聴は「感音難聴」といわれています。この難聴は音が小さく聞こえるだけではなく少し歪んで聞こえますので、声を大きくしてもハッキリ聞き取るというのは難しくなります。
蝸牛の中には、音を電気信号に変換するためにセンサーのような重要な役割を持った「有毛細胞」があります。細胞の先端に百数十本の毛(聴毛)があるので有毛細胞といいますが、蝸牛の入口から奥の方まで1万数千個の有毛細胞が並んでいます。
感音難聴の多くは、この聴毛が抜け落ちることや変形すること、また有毛細胞そのものが退化していくことにより起こります。その原因としては、加齢のよるもの、強い薬の副作用、長い期間大きな音を聞き続けたもの、何かの病気がきっかけになったものや、原因が分からない突発性難聴まで様々なことが考えられます。
有毛細胞は一度損傷してしまうと元に戻すことはできませんので、感音難聴は治療で聴力を回復させることは非常に困難ということになります。
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