よくある質問

聴力・耳の聞こえについて

補聴器をして大きな音を聞き続けていると、聴力が低下するのではないでしょうか?

必要以上に大きな音が出るようにしていると聴力が低下することも考えられますが、専門スタッフの調整により、装用される方の聴力に合った聞こえになっていれば、補聴器によって聴力が低下することはありません。(補聴器を装用していても装用していなくても、年齢ととも聴力は徐々に低下していきます)

補聴器をすれば若い頃と同じような聞こえになりますか?

小さくて聞こえない音が補聴器を装用すると聞こえてきます。その点では若い頃に近い聞こえといえるかもしれませんが、難聴になってくると多くの場合で言葉をハッキリ聞き取る力も低下してきます。
これは残念ながら改善するのは難しいと言われていますので、補聴器を装用しても若い頃と同じような聞こえにはならないということになります。

聴力が低下したら補聴器を買い替える必要がありますか?

聴力が徐々に低下する程度であれば、調整することでその時の聴力に合わせていくことが出来ますので買い替える必要はありません。
ただし、同じ補聴器を一生使い続けられるわけではなく、補聴器も数年~10年程度で寿命はあります(平均5年程度といわれています)。
また、徐々にではなく何かの病気などで一度に大きく聴力低下した時には補聴器を買い替えなければならない場合も出てきます。

難聴・耳鳴りについて

耳鳴りがありますが、補聴器を使用しても大丈夫ですか?

補聴器を使用しても良いかどうかは、専門医の診断を受けてください。
ただ一般的には、難聴で耳鳴りがある方は、周りの音が聞こえ難いので耳鳴りだけが非常に気になってしまい、余計に耳鳴りが大きく聞こえてくることが多いようです。
ですが補聴器を装用すると周りの音が聞こえてきますので、耳鳴りが小さくなっているように感じ、耳鳴りが気にならなくなる方が多いようです。(補聴器で耳鳴りが治るというわけではありません。)

補聴器をしていると耳鳴りが治りますか?

補聴器は耳鳴りを治す機器ではありませんが、耳鳴り治療音を出す機能が備わっている器種もあります。(この機能を使用するには、医師の処方が必要です。)

補聴器について

高価な補聴器と安価な補聴器の違いは何ですか?

安価な補聴器でも静かな場所で少人数の会話の場合は十分効果があるのですが、大人数の会話や騒がしい場所では聞き取れないということが起こってきます。
高価な補聴器は高い性能を備えていますので、騒がしい場所でも安価な補聴器と比較すれば聞き取りやすくなります。

補聴器と集音器の違いは何?

補聴器は医薬品医療機器法に定められている厳しい基準をクリアして認証を受けた医療機器です。
音響機器の集音器と違って周波数ごとに細かい調整が出来るのとともに、耳に装用した場合の安全性も高いといえるでしょう。

補聴器はなぜ何度も調整することが必要なのですか?

まず補聴器の使用開始時期にはこまめな調整が必要です。
例えば徐々に難聴が進行した場合、気づかない間によく聞こえていたころの50%程度の聞こえになっている事があります。
そうなった時にいきなり聞こえが100%になるように補聴器を調整してしまうと、うるさすぎて補聴器を装用していることが出来ません。
最初は60%程度の聞こえから始めて、10日間程度使用していただき60%の聞こえに慣れた頃に65%の聞こえにするというように、徐々に上げていくことを繰り返します。
また、同じ聞こえの補聴器でも慣れるにしたがって聞こえの感じ方も変わってきますので調整が必要になることがあります。
それから、一旦良い聞こえが得られる状態が出来たとしても、半年・1年・2年と経過していく間に聴力は少しずつ低下しますので、その時の聞こえに合うように再調整を行うことが重要になります。

補聴器は雑音ばかりが大きく聞こえると言われていますが…

雑音ばかりが大きくなるということは決してありませんが、調整が上手くいっていない場合、そのように感じてしまう方がいらっしゃるのは事実です。
特に最初の時期に、いきなり良い聞こえにしすぎた場合はそのようになってしまいます。健聴の方は周りに環境音があることが当たり前ですので、特にその音に注意を向けることなく気にしていませんが、難聴で環境音がほとんど聞こえていなかった方が、補聴器によって急に聞こえるようになり環境音も大きく聞こえてくるとその音に注意を向けてしまいます。そうすると「雑音ばかりが大きく…」となってしまいます。
周りの環境音にも慣らしながら徐々に大きく聞こえるように調整していくと、周りにある当たり前の音として注意を向けることなくそれほど気にしなくなります。

デジタル補聴器とアナログ補聴器の違いは?

アナログ補聴器は聞こえてきた声や音を電気信号に変換して、それをどの程度増幅するかを決めて大きくし、大きくなった電気信号を声や音に変換して聞かせます。簡単に言うと、ボリュームの調整は出来ますが声や音を大きくするだけです。
デジタル補聴器は声や音をデジタル信号に変換していますので、声と雑音を区別することが出来ます。また、前方からの音と後方からの音を区別します。
区別が出来れば、例えば前方からの声は大きくするけれど、後方からの雑音はあまり大きくしないというようなことができます。
それから、パソコンを使用して細かな調整が出来るのも特徴です。

補聴器ではテレビの音はよく聞こえないと言われたことがありますが…

補聴器がヒトの肉声は聞きやすく、テレビやラジオからの機械的な声は少し聞き難いのは事実です。スピーカーから出てくる声は肉声ほどハッキリしていません。
ですが、テレビの声が聞き難いと感じるのは別な理由があるのではないでしょうか。例えば、ニュースのようにアナウンサーがマイクに向かってハッキリしゃべっている声は聞き取りやすいと思います。
反対に、ドラマやバラエティ番組になると、皆がハキハキとしゃべっているわけではありません。役柄で仕方ないでしょうが、早口で怒鳴りあったり、うつむき加減でボソボソと聞き取れるか聞き取れないか程度の声を出したりしています。健聴の方はそういう声が聞き取れなかったとしても気にしていません。
もし落ち込んでいるような役を演じている役者が、聞き取れるほどハキハキとしゃべっていたら“大根役者”と言われるでしょう。
ただそういう時であっても、補聴器をしている方は聞き取れなかったことを気にして「聞こえなかったのは自分の耳のせい」「聞こえなかったのは補聴器のせい」と考えてしまうのが大きな原因ではないでしょうか。
ですが、先にも書きましたようにスピーカーからの音はやや聞き難いのは事実ですので、それを解決するためにテレビの音を電波で飛ばす機器とその電波を受信出来る補聴器があります。それを使用していただくことによりテレビの声が非常に聞きやすくなりますので、ぜひお試しください。

補聴器は故障することもあるのですか?

補聴器は精密機械ですので衝撃(立った状態で補聴器の着脱時に床に落とす等)で故障する場合があります。
また、湿気の多い場所(調理場等)でいつも使用されている場合や、運動などで汗をかくことが多い、ホコリが多い工事現場で使用している場合では湿気、汗、ホコリが原因で故障する事もあります。
それから、器種によっては、耳あかが故障の原因になる場合もあります。特殊な状況としては病院でのMRI検査で壊された方もいらっしゃるようです。

もらった補聴器を使用しても大丈夫でしょうか?

聞こえ方が合っていませんので、どんな場合でもそのまま使用することは出来ません。
耳かけ型補聴器であれば販売店で調整してもらうことで、使用出来るようになる可能性もあります。
耳あな型補聴器の場合はシェル(補聴器の機械部分を除いた回りの部分)を作り変えた上で調整すれば使用出来る可能性があります。
いずれも、聴力の適合範囲が合っていない補聴器であれば使用することは出来ません。

補聴器は両耳に着ける必要がありますか?

両耳に必要というわけではありませんが、両耳の聴力差が大きいなどの特殊な場合を除き両耳に装用されることをお勧めします。
静かな場所で2人での会話であれば片耳装用でも十分に効果を発揮出来ますが、大人数での会話とか、騒がしい場所での会話の場合には、片耳装用と両耳装用では、補聴器の効果に大きな差が出ます。

補聴器からピーピー音がすると聞きましたが…。

補聴器が耳に適正に装着出来ていない時やしっかり調整出来ていない時にピーピー音(ハウリング)がする場合があります。
以前の補聴器ではハウリングを抑えられない場合もありましたが、現在の補聴器ではハウリングの原因を特定し対処すればハウリングを止めることができます。ハウリングでお困りの方はぜひご相談ください。

補聴器をして電話は出来ますか?

装用している補聴器に対して受話器の当て方が難しいのですが慣れれば大丈夫ではないでしょうか。
慣れても難しい場合、携帯電話の音声を補聴器に電波で飛ばす機器や、補聴器本体でスマートホンの音声を聞けるタイプの補聴器もあります。
また、家庭用電話の会話音声を大きく出来る機器の紹介なども出来ますのでぜひご相談ください。

補聴器の購入時について

補聴器は保険が適応されますか?

健康保険は適応されません。医療費控除については、補聴器相談医がその方には補聴器が必要と認めれば受けることが出来ます。その場合は、認定補聴器専門店か認定補聴器技能者から補聴器を購入する必要がありますので、購入前に該当するお近くの店舗に尋ねてみてください。
聴覚障害で身体障害者手帳をお持ちの方やその申請を考えている方は、役所の福祉課や福祉事務所等に問い合わせてください。
労災で補聴器の助成が受けられる場合もありますので、各都道府県の労働局にお問い合わせください。
また小児の場合は軽・中等度難聴でも自治体独自での助成制度がある地域がありますので、各自治体に問い合わせてみてください。近くの補聴器専門店でも情報は持っていると思います。

補聴器はどうやって選べば良いですか?

多種多様の補聴器がありますので、初めて補聴器をご購入される時にご自身で選ばれるのは難しいと思います。
聴力・生活環境・生活パターン・耳閉塞感(こもり感)の有無などとともに、お好みやご予算に合わせてお客様に最適な補聴器を提案させていただきますので、安心してご相談ください。

購入前に補聴器を試すことはできますか?

試すことが出来ないお店もあるようですが、当店では納得いくまで試聴していただきます(最長6ヶ月まで)。
1ヶ月で1台3,000円の貸出料をいただきますが、ご購入された場合には、いただいた貸出料分を割引させていただきます。

補聴器はどこで買うのが良いですかか?

販売形態は大きく3つあります。一つは補聴器専門店。次に、メガネ屋さんなどの兼業店。そして訪問販売。販売店ごとに取扱いメーカーは異なりますが、どの形態で購入しても、同じ補聴器を購入することができます。
補聴器は訪問販売に向いているとは思いませんが、近くに販売店が無い。店まで行くことが出来ないなどの場合は訪問販売でも良いと思います。訪問してくれる業者がいくつかあるのであれば、全ての業者の話を聞いてその中から選ぶのが良いでしょう。
通える範囲に販売店がある場合は、購入する前に通える販売店全てに行ってみてください。そして、どの店でも同じ質問をいくつかしてみてください。親身になって話を聞いてくれないとか、質問に納得できる返答がすぐに返ってこないというところは止めておいたほうが良いでしょう。購入後も長く通う店になりますので、人柄が良いだけでも、技術がしっかりしているだけでも良い店とは言えません。それからある程度の機材や設備も必要になります。とにかくすぐに決めないで、いくつかの店を比較してみてください。技術や機材・設備がある程度そろっている「認定補聴器専門店」を調べて、その中から選んでいただくのも一つの方法だと思います。
一度訪問販売業者を呼んだら買わなければいけない雰囲気になったとか、一度販売店に行ったら買わされそうになったなどという場合は、絶対にそこで購入しないようにしてください。

補聴器を使用する場合について

補聴器を購入後はどれくらい費用がかかりますか?

補聴器の器種により空気電池の種類が違いますし、購入する店舗により電池価格が違う(当店では1シート(6粒)\250円)ので一概にはいえません。
おおよそ一ヶ月で数百円の電池代と、3~4ヶ月に数百円の消耗品(耳あかガード・耳せん・チューブ・乾燥剤等)代が必要になる場合が多いでしょう。

補聴器は何年くらい使えますか?

平均5年程度といわれていますが、大事に使用されている方では10年くらい使用されている方もいらっしゃいますし、2年程度で買い替えなければならない方もいらっしゃいます。
一般的な電気製品と比較すると使用出来る期間が短いようですが、補聴器が特に壊れやすい製品というわけではありません。
汗をかいたり分泌物が出てくるヒトの肌に常に触れた状態で長時間使用するという、精密機械にとって故障しやすい環境で使用していることが大きな原因になります。

補聴器のお手入れは毎日必要ですか?

毎日お手入れしなくても、しばらくは問題なく使用出来るでしょうが、故障しやすくなったり、補聴器の寿命が短くなったりします。
音の出口部分などに付いた耳あかは毎日掃除したり、汗で湿った状態で放置せず柔らかい布で拭いたり、毎晩寝るときには乾燥ケースに仕舞うというくらいは行っていただきたいと思います。
月に1回程度は定期的に販売店でメンテナンスを行うことも重要です。

補聴器は一日中着けている必要がありますか?

一日中着けている必要はありませんが、着けていない時に声をかけられても聞こえませんので、出来るだけ着けているようにすることをお勧めします。
まだ慣れていない方は、少しずつ装用時間を延ばしていくようにすると良いと思います。
軽い難聴の方で、会議に出席する時など必要な時だけ使用したいという方がいらっしゃいますが、補聴器の聞こえに慣れていないと調整も進みませんし、肝心な会議で聞き取ることは難しいと思います。
一日中でなくとも、毎日数時間は使用するようにしたほうが良いでしょう。

ペースメーカーをしていても補聴器は使用できますか?

補聴器は極わずかな電磁波しか出していませんので、耳かけ型や耳あな型補聴器は問題なく使用できます。
ポケット型補聴器も強い電磁波を出しているわけではありませんが、念のために胸ポケットに入れたり、首から下げて使用するのは避けたほうが良いでしょう。

補聴器をしたままMRIやCTスキャンの検査を受けても大丈夫ですか?

MRIやCTスキャンの検査時には補聴器は外してください。
レントゲンその他検査を受ける場合は、医師や検査技師に補聴器を装用していることを説明した上で、出された指示に従ってください。

補聴器を失くすことはないですか?

耳にしっかり着けた補聴器は気づかないうちに外れてしまうということはほとんどありません。慣れない間は耳にしっかり着けられているか確認しながら使用してください。
失くす原因のほとんどは、耳から外した補聴器を、何処に置いたのか忘れてしまうことのようです。外したら必ずケースにしまうということを守ってください。

空気電池について

一つの電池でどれくらい使えます?

空気電池は4種類あって、種類によって容量が違いますし、使用する補聴器の調整状態によっても使用時間は変わってきます。
補聴器のカタログには、器種ごとに電池1個で連続使用したとすると何時間使用できるのかという時間数が記入されていますが、これは日本工業規格で定められた一定基準の状態で使用した時の連続使用時間です。
実際に使用する場合は様々な機能(指向性・雑音抑制・ハウリング抑制など)を働かせて消費電流が増大しますので、使用出来る時間は短くなります。
また、例えば一日10時間使用している場合、14時間は使用していないのですが、その時間にも空気電池は少しずつ放電しています。
ですので、カタログに記入してある時間数ほど使用することはできません。記入してある時間数の70~80%が使用できる時間数だと思ってください。

同じ補聴器でも電池寿命が長い時と短い時があるように思いますが…

電池寿命が短くなる原因がいくつかあります。
まず一つは乾燥です。空気が乾燥している環境で使用していたり、使用していない時に補聴器と一緒に電池も乾燥ケースに入れていたりすると電池寿命が短くなります。
また、二酸化炭素の濃度が高い場所で補聴器を使用すると電池寿命が短くなります。例えば石油ストーブやガスストーブを使っている締め切った部屋で補聴器を使用するのはこれにあたります。
また、気温の低い場所で使用する場合も使用出来る時間は短くなります。