2021.02.28

新型コロナウイルスと難聴の関連性

新型コロナウイルスが世界中で問題視されるようになってから、
約1年が経過ました。

その間に、これを治療するための薬や、
予防するためのワクチン等の開発が進んできましたが、
その他にも様々な研究が続けられてきたようで、
新型コロナウイルスと難聴の関連性も
少しずつ分かってきたことがあります。
まず、この感染症の症状として特徴的なものに、
呼吸困難と血中酸素濃度の低下があるようですが、
内耳が正常に機能するには多くの酸素を消費しますので、
この症状が出ると内耳の機能が弱まってしまい、
それが聞こえにくさにつながる場合があるということ。

また、これはまだハッキリしていないようですが、
ウイルスの中には内耳を損傷させてしまうものが多くあり、
新型コロナウイルスも同様に内耳に悪影響を与える可能性があるそうです。

それから、感染した時の治療薬ですが、
一般的に使用されている治療薬の中には、
耳毒性のあるものがいくつかあるようです。
その代表的なものとしてはレムデシビル。
一般の方でも聞いたことのある治療薬だと思います。
もちろん、感染したからといって、
多くの方が難聴になるというわけではありませんが、
そういう危険性があるということも頭に入れて、
感染しない・させないために、
一人ひとりが徹底的な対策を!
2021.01.23

熊本城復興支援6

店のカウンターの上にくまモン募金箱があります。
ここには空気電池売上金の10%と
ご来店いただいたお客様からの募金が入っています。

前回の寄付送金は昨年9月に行ったのですが、
その2ケ月後には募金箱には1万円を超える金額が。
それで今回は2万円を超えるまで待ってみようと…。

今日開けてみると22,422円が入っていました。
4ケ月で2万円が集まったことになります。

2,422円は募金箱に残したままにして、
2万円を熊本文化財復興支援金の
「熊本城復興分」として寄付します。
今回で6回目の寄付となります。

ご協力いただきました皆様、
本当にありがとうございました。

熊本城全体としては2038年の修復完了を目指していますが、
天守閣で一番大きな大天守は、
今年4月には一般公開が開始される予定です。

大天守の外装はほぼ完成しており、
現在は内装と展示品を整えている状況だそうです。

私も、新型コロナが収まった後に、
是非一度足を運んでみたいと思っています。
2020.12.01

国会で手話

昨日(2020年11月30日)、参議院本会議で、
今井絵理子議員が約10分間にわたり、
手話を付けた質問を行いました。

国会で手話が付くのは初めてだそうです。
そういう意味では評価してあげる必要はありますが、
残念なこともありました。
目のすぐ下まで顔の半分以上が隠れるくらいの
大きなマスクを着けて話をしていたことです。
おまけに下を向いて原稿を読みながらの手話なので、
表情や顔の動き・口形などが全く見えず、
手話を読み取ろうとしても非常に分かりにくい状況でした。
原稿を読みながら行うことは仕方ない面があると思いますが、
白いマスクをマウスシールド(透明マスク)に
替えることは出来なかったのでしょうか。

それから、発言の最後に、
「手話に対して理解していただいた議員の皆様に感謝します。」
という言葉がありましたが、
手話を使うのに議員の理解が必要ということは、
やっぱり国会は遅れてるのかなあ…。
2020.11.11

鼓膜再生

勉強不足で最近まで知りませんでした。
数年前に、もうすぐこんなことが可能になるという
そんな話は聞いていましたが、
もうそれが現実となっていました。

鼓膜に穴が開いているいわゆる鼓膜穿孔は、
軽い場合は自然と閉じることも多いようですが、
ある程度進行してしまうと、
これまでの治療方法は手術しかありませんでした。
ところが、今は…。
鼓膜の再生を促す薬を使って、
数回の通院治療で穴が塞がり、
聴力も改善させることが出来るように。

鼓膜穿孔の方全員にとって、
この薬の効果が得られるわけではないようですが、
10年(あるいはそれ以上)くらい前に病院で、
治療することが出来なかった鼓膜穿孔も、
現在では治療できるケースも増えているので、
あきらめずに再度病院を受診してみるのが良いようです。
2020.09.12

熊本城復興支援5

店のカウンターの上にくまモン募金箱があります。
ここには空気電池売上金の10%と
ご来店いただいたお客様からの募金が入っています。

今回開けてみると、すでに1万円を超える金額が…。
前回の寄付で募金箱を空っぽにしたのは6月4日だったので、
3ケ月で1万円以上が集まったことになります。
募金箱の2千数百円は箱の中に残したままにして、
今回も1万円を熊本文化財復興支援金の
「熊本城復興分」として寄付したいと思います。
5回目の寄付となりました。

ご協力いただきました皆様にお礼を申し上げます。

熊本城は2038年の修復完了を目指して
新型コロナウイルスにも負けず一歩ずつ前進しています。
大変なことは沢山ありますが、
その中でも、崩れた石垣の石を
元の場所に戻しながら再建することが
特に困難を極めているようです。
石の一つ一つに記号と番号が付けられ
今後徐々に元の位置に戻されていきます。
2020.07.14

聴覚情報処理障害③

昨年3月と前回のこのコーナーで聴覚情報処理障害(APD)について書きましたが、
読売新聞にこの障害についての記事Vol.2が掲載されていました。
SN比を大きく改善させることは、
補聴器のみではできません。
ワイヤレスマイクシステムが必要で、
難聴がない方でも補聴器を
受信機として使用することができます。

例えば学校の教室で先生が話す時、
先生から2mの距離の最前列で聞いた時と、
先生が口元から25cmの胸元に
マイクをつけた時の聞こえを比較すると、
距離が半分になると6dB大きく聞こえるので、
2mの半分の半分の半分の距離では、
最前列の生徒より18dB大きな声が耳に届き、
つまりSN比が18dBも改善することになります。
SN比がそれだけ改善できれば、
APDの方でも聞き取りはずいぶん楽になるはずです。

現在はどの補聴器メーカーでも
マイクシステムを取り入れていますので、
最近の補聴器であれば一部の超小型補聴器を除き、
ほとんどの補聴器でこのシステムを
活用することが可能となっています。

また、この送受信機を購入する場合に、
多くの自治体で中等度難聴児発達支援事業での
補助を受けることができるようになってきていますので、
役所へ問い合わせてみると良いと思います。
2020.07.13

聴覚情報処理障害②

昨年3月のこのコーナーで聴覚情報処理障害(APD)について少し書きましたが、
読売新聞にこの障害についての記事が掲載されていました。
補聴器を使用中のお客様にも
この症状の方がいらっしゃいますし、
難聴ではない方の中にも
この症状でお困りの方がいらっしゃいます。
ほとんどの方は静かな場所では会話するのにそれほど困らないが、
周りが騒がしくなると、聞きたい声が聞こえていても、
聞き取ることが難しくなってきます。

『SN比』という言葉をご存じでしょうか。
「S:signal」と「 N:noise」の「比」です。
簡単に言うと聞きたい声の音量に対して、
それを邪魔する雑音がどれくらいあるかということです。

例えば会話している相手の声の大きさが65dBSPLだったとします。
ごく普通の部屋であれば、静かに感じるとしても50dBSPL程度の雑音があり、
その場合、SN比=65-50=15dBとなります。
部屋の中の雑音が大きくなって60dBSPLとなると、
話し手の声の大きさが同じであればSN比は5dBとなります。
若い方で聞こえの障害を持っていない方であれば、
SN比5dBは、何の問題もなく
聞き取ることが可能です。
若い方であればSN比ー2dBでも
聞き取ることが可能かもしれません。

ですが、APDの方は
SN比5dBの環境で聞き取ることは…。
では、SN比を改善するには
どうしたら良いでしょうか。
次回はそのあたりのご紹介をしたいと思います。
2020.06.04

熊本城復興支援4

店のカウンターの上に「くまモン募金箱」があります。
ここには空気電池売上金の10%と
ご来店いただいたお客様からの募金が入っています。
ある程度お金が貯まっているようでしたので、
開けてみたところ9,125円が入っていました。

足りない分を少し足して10,000円を
熊本文化財復興支援金「熊本城復興分」として
寄付したいと思います。
4回目の寄付となりました。

ご協力いただきました皆様にお礼を申し上げます。

熊本城の修復状況ですが、
新型コロナウイルス過の中でも
着々と休むことなく続けられたそうです。

下の写真は、2016年4月の地震で、
屋根が大きく崩れた天守閣と、
現在の天守閣です。
2020.04.14

両耳装用のメリット②

前回の『両耳装用のメリット①』では、
メリットと言うよりは、
両耳装用に向く難聴と向かない難聴についてでしたが、
ここからが本題になります。

①両耳加算効果
②騒音下での聞こえの改善
③補聴器を装用していない側からの音に聞こえ
④音の方向感
①両耳加算効果
 これについては多くの方が既に体験してご存知かと。
 例えばテレビを見ている時に片耳をしっかり塞ぐと、
 音が弱く(小さく)なったように感じます。
 片耳と両耳で聞くのでは、ごく小さな音で3dB,
 普通によく聞こえる大きさの音では6dB違うと言われています。
 3dB、6dBというのはテレビによっても違いますが、
 ボリュームでそれぞれ2つ、4つ上げ下げするくらいの違いです。
 イメージとしては下図のようになり、
 補聴器を片耳で使用するより両耳で使用するほうが、
 それだけボリュームを下げられるので、
 耳への負担も軽くなることになります。
②騒音下での聞こえの改善
 両耳から様々な音が聞こえてきた時に、
 人の脳はその中の聞きたいある特定の音を聞こうとして、
 それ以外の音を抑えて聞くという機能を持っています。
 (カクテルパーティー効果)
 人が大勢集まったザワザワした場所で会話する時には、
 片耳装用と両耳装用では聞こえに差が出ます。
 下図はそれをイメージしたもので
 ②-1は声と騒音が聞こえた時に、
 片耳装用では声が騒音にかき消されてしまいます。
 ②-2は片耳装用では通常少しボリュームを大き目にしますので、
 声の聞こえも大きくなるが騒音も大きくなり、
 結局聞き取りの改善にはつながりません。
 ②-3では両耳装用でカクテルパーティー効果があり、
 両耳加算効果もあってボリュームをそれほど上げる必要もなく、
 騒音もそれほど大きくなることはありません。
③補聴器を装用していない側からの音に聞こえ
 これには2つの問題点があります。
 例えば両耳が同じような難聴の方が、
 右耳にだけ補聴器を装用していたとします。
 左側から何か聞こえてきた時に音(声を含む)は、
 約2000Hzより低い音は右耳にもしっかり届き、
 それより高い音は右耳には届き難いという性質を持っています。
 左側からの声は右耳に届く声もあれば届かない声もあり、
 声を邪魔する騒音はほとんどが低い音で、
 右耳でしっかり聞こえてしまいます。
 つまり1つ目の問題点は、ある方向から音(声を含む)が聞こえた時、
 反対側の耳の補聴器では騒音はよく聞こえるが
 声は半分くらいしか聞こえないということです。
 これが両耳装用で改善されることになります。
もう一つの問題点は、
周りが静かだったとしても、
声のした方向と逆の耳の補聴器では、
はっきり聞き取ることが難しくなることです。
これは「サ」を例にすると
「SA」の「S」は高い音で、
「A」は低い音に分類されます。
そうすると右図のように、
左耳側からかけられた「竹下さん」という声は、
右耳の補聴器には「・a・e・i・a・a・n」に。
そうすると「あてにならん」とか
「あれはいかん」と聞き間違えてしまうことも。
両耳が聞こえる状態であれば、
このような問題は改善されます。
④音の方向感は、片耳での気こえでは…。
 目も両目で見ないと距離感がつかめません。
 耳も片耳からの聞こえでは、
 音源がどちらにあるかつかむことができません。
 これも両耳装用で改善することができます。
①~④のように片耳装用と両耳装用では聞こえに違いが出るので、
結果的に、静かな場所で相手が正面にいる場合の1対1の会話であれば、
片耳装用でも補聴効果は得られます。(少し大き目の声で話す必要はありますが)

ただ、それ以外の場面では片耳装用での補聴効果は本当に小さくなります。
例えば複数の人がいて、どこから声をかけられるか分からない場面。
周りにそれほど大きくなくても騒音がある場面。
(元々大きな騒音がある場面では両耳装用でも会話は難しい)

補聴器をどのような場面で使用していたかのデータを取ってみると、
静かな場所で相手を正面にしての1対1の会話というのは僅か数%のようです。
やはり補聴器は両耳装用するということが非常に重要ということになります。

※ここで『両耳装用』と言っているのは、
 単に両耳に補聴器を装用しているというだけではなく、
 左右バランス良く調整されていることが前提になります。
2020.04.13

両耳装用のメリット①

お客様から、よく聞かれることがあります。
「補聴器は1個じゃダメなの?」

結論は、“ダメ”ではありません。
片耳装用でも、装用しないよりは絶対に良いです。
ですが、両耳に装用した場合と比較すると、
装用効果に差が出る場合が多くなります。

ただ注意が必要ですが、
“難聴の方は誰でもが両耳装用のほうが良い”
というわけではありません。
次の方には両耳装用はお勧めしません。
①片耳は聞こえている片耳難聴
②片耳は補聴器を装用しても効果がない重度難聴
③両耳の聴力差が大きい
④両耳の語音明瞭度に大きな差がある

①は、良聴耳は補聴器をする必要がないのですから当然です。
②も、非良聴耳は補聴器の効果が見込めないので当然です。
③は、2つのことを考えなければなりません。
まず、両耳に補聴器を装用する場合、
左右を同じようなバランスにする必要があり、
それが出来るのであれば両耳装用は有効ですが、
聴力差が大きいとバランス良く聞こえるようにするのは難しく、
結果的に両耳装用の効果が得られない場合が多くなります。
もう一つは、左右の聴力差が大きいと、
聞こえの悪い耳は語音明瞭度も悪い場合が多いということで、
これについては④の箇所で説明します。
④上の図は両耳とも難聴レベルは同程度なのに、
 右耳は明瞭度が良いのに対して、
 左耳は明瞭度が悪い聞こえのイメージです。
 ④-1は明瞭度の良い右耳にのみ補聴器を装用しています。
 『サ』という声が右耳ではしっかり聞き取れています。
 左耳は歪んで聞こえるのですが、
 補聴器をしていませんので、よく聞こえていません。
 結果的に正面からの声はほとんど右耳だけで聞いていて
 聞き取ることができています。
 ④-2は両耳に補聴器装用していますので、
 左耳からも声がよく聞こえてはいるのですが、
 歪んでいて何を言われているのか分かりません。
 両耳でバランス良く聞こえてきた声は、
 脳でさらに大きく聞こえるという効果があります。(両耳加算効果)
 しかし大きく聞こえても、右耳だけであれば聞き取れた声が、
 左耳からの歪んだ声が邪魔をして何を言われたのか分かりません。
 このように、左右の耳で明瞭度に差がある場合は両耳装用に適しません。
 
①~④、つまり両耳装用しないほうが良い方は、
私の実感としては難聴者の2~3割くらいの方が該当すると思います。

①~④以外の方は、ほぼ皆さん両耳に補聴器を装用したほうが良いと言えます。
特に「老人性難聴」の方は両耳装用したほうが良いでしょう。
片耳装用でも静かな場所で一対一の会話で、
相手が正面にいる場合は良いでしょうが、
それ以外の場面では両耳装用と片耳装用では、
補聴効果に大きな差がでてきます。
その辺りは次回にまた。