2020.02.13

小金井手話広場 2020年2月

日時
2月21日(金)
時間
19:00~21:00
場所
小金井宮地楽器ホール1F
講師
宮本一郎氏
日時
2月21日(金)
時間
19:00~21:00
場所
小金井宮地楽器ホール1F
講師
宮本一郎氏
アジア
今回お招きする講師は、宮本一郎氏。
宮本氏は八王子市聴覚障害者協会の会長で、国際手話通訳としても活動されていますが、以前は、東京聴覚障害者総合支援機構理事長、全日本ろうあ連盟の理事、世界ろう連盟のアジア地域事務局長などなど、様々なお顔をお持ちでした。

そういうお立場上、講演といえば硬い内容を想像しますが、今回は、「僕の活動の源」というテーマで、楽しいお話しをしていただけるかと思います。
ヨーロッパ・欧州
小金井手話サークルの主催ですが、どなたでも自由に参加できますので、ぜひご参加ください。

小金井手話サークルのホームページはこちら
https://sites.google.com/view/koganeishuwa/
2020.02.12

手話通訳士試験

第31回手話通訳士試験

昨年の秋に行われた第31回手話通訳士試験ですが、今年の1月末に合格発表がありました。
全国で1,100名の受験者に対して、合格者は121名で、合格率は11%。
受験者
合格者
合格率
1,100名
121名
11%
下のグラフは、これまでの31年間での結果です。
のべ26,834名が受験して合格者は3,886名。
平均の合格率は14.5%になります。
31年間手話通訳士試験結果
合格者の総数は3,886名ですが、現在活動できているのは3,000名位ではないでしょうか。

このグラフを見ると、合格率におもしろい傾向がありました。
最初の5年間は、まあまあ高い合格率で、平均20.0%
それから4年間は高くもなく低くもなく…。
第10回から第14回までの5年間は、一度も10%を超えることなく平均7.1%の低空飛行。

それから3年間は高くもなく低くもなく…。
第18回から第22回までの5年間は、全て20%を超えていて、30%超えも2回あり、平均すると27.4%もあります。

それから4年間は10%台が続き…
第27回から31回までの5年間は、平均8.5%と、低い状態が続いています。

手話通訳士を増やしていかなければならない事情もありますし、かといって、合格レベルを落としてしまうことも…。

厚生労働大臣から試験を任されている聴力障害者情報文化センターの苦悩が見えるような…。
2020.01.24

2019年補聴器出荷台数

先日、日本補聴器工業会から、2019年の補聴器出荷台数の詳細が発表されました。
日本補聴器工業会には国内にある11社の補聴器メーカーが加盟しています。

各メーカーが2019年の1年間に、何台の補聴器を出荷したかを工業会に申告して、そのデータをまとめたものを発表しています。
出荷台数なので、販売台数とは若干誤差はありますが、日本で1年間に補聴器が販売された台数として考えてもらっても良い数字だと思います。

合計台数は613,089台、前年比で4.8%増となっていて、60万台を超えたのは初めてとなります。
最近3年間と10年前の2010年のデータを比較してみました。
補聴器出荷台数比較
順調に伸びてきているようにも見えますが、小さな伸びに留まっていて、日本の高齢社会を考えると、決して良い状況とは言えないと思います。
年間出荷台数
アメリカでは300万台を超えていますので、人口が約2.5倍と考えても、日本では120万台くらいになっていても…。
日本は難聴者が少ないというわけではありませんので、それだけ難聴が放置されているということになります。

タイプ的には耳かけ型が増え続けていて、その他のタイプは減少していますので、耳かけ型の割合が70%近くになってきました。
欧米では以前から80%~90%になっていますので、その数字に段々近づいてきています。
タイプ別割合
今回は耳かけ型補聴器の中でも、RICタイプの補聴器について少し詳しく見てみます。

RICというのは通常の耳かけ型補聴器(BTE)とは違い、レシーバを補聴器本体から分離させて、耳せんの部分へ納めたもので、補聴器本体がかなり小型になったものです。

重度難聴に対応するのは難しいですが、軽度~高度難聴に対応することができ、装着するのがやや難しい面もありますが、目立たないので人気のあるタイプです。

このタイプの出荷台数は10年前と比較すると5倍増となっていて、現在も増え続けていますし、今後もこの傾向は続くと思われます。
RIC年間出荷台数
補聴器全体の中でRICが占める割合は年々大きくなってきてはいますが、それでも38%となっています。
これは増えたほうが良いという数字ではありませんが、欧米では50%は超えていますので、日本でもそれに近づいていくものと思います。
RICとそれ以外の補聴器の割合
それから耳かけ型補聴器の中でRICが占める割合ですが、昨年は56%となっています。
これも増えれば良いという数字ではありませんが、70%~80%くらいまでは大きくなっていくのではないでしょうか。
耳掛け型補聴器のRICとBTEの割合
先にも書きましたが日本の人口や高齢者の割合等を考えると60万台というのは非常に少ない数です。
難聴を放置するのは、認知症やうつ病になる危険性が大きくなります。

補聴器が普及しないと考えられる原因

  • 補聴器は価格が高い
  • 補聴器を装用した自分の見た目が気になる
  • 補聴器店は敷居が高い

補聴器を使ったことがあるのに現在は使っていないという方の理由

  • 補聴器を使ってもよく聞こえない
  • 補聴器を装用してもうるさいだけで役に立たない
全て、補聴器業界の努力で改善できる内容だと思います。
補聴器業界も以前と比べれば良くなってきているとは思いますが、まだまだ変わらなければならないところがあるようです。
2019.12.24

デフリンピック冬季大会2019②

JAPAN
前回、デフリンピック冬季大会が始まりましたとお知らせを行い、活躍の様子はまた次回に…と書きました。
15人の選手やそれを支える役員の方々はきっとメダルを目指して頑張ったと思います。
結果だけを見ればメダル0でしたので、残念な…となってしまうのかもしれません。
テレビ
ですが、メダルを取ることだけが目的ではないはずです。
オリンピックやパラリンピックと違い、公的な助成金はほとんど無く、資金は募金などの一部を除き自己負担です。

それでも世界の舞台で戦ってみたいと…。
一番残念だったのは、テレビや新聞などでデフリンピックについての報道が全く無かったことです。
日本では、2025年デフリンピック夏季大会を東京に誘致しようという活動が行われています。
新聞
残念ではありますが、一般には認知されていないのが現在のデフリンピックの立ち位置です。
新聞パラリンピックと比較しても長い歴史を持っているデフリンピック。
しかも運営自体をろう者が担っています。
そのろう者の活動を支援するためにも、デフリンピックの存在を世間に広めていかなければなりません。。
2019.12.14

デフリンピック冬季大会2019①

イタリア
現在デフリンピック冬季大会がイタリアのヴァルテッリーナで開かれています。
ヴァルテッリーナというのは都市の名前ではなく、スイスに近いイタリア北部の地方の名前のようです。

冬季大会はオリンピックと違って競技が少なく、以下の5つ競技で行われています。

冬季大会の競技

  • アルペンスキー
  • スノーボード
  • クロスカントリー
  • アイスホッケー
  • カーリング
スキー
日本は全ての競技に参加しているわけではなく、「アルペンスキー」「スノーボード」「カーリング」
以上の3競技に出ています。

日本からは、15人の選手とそれを支える役員、監督、コーチなど総勢約50人。
スノーボード
その中には医師や看護師などと共に手話通訳者が。
手話通訳というと、「ろう者」と「聴者」の橋渡しというイメージがありますが、ここには「ろう者」と「ろう者」の橋渡しをするろう者が手話通訳として参加しています。

デフリンピックは運営など全てをろう者が担っていますので、そこで交わされる言葉は国際手話になります。
カーリング
しかし、選手や監督の中には国際手話はよく分からないという人もいますので、国際手話⇔日本手話を通訳する人が必要になります。

大会は始まったばかりですので、選手の活躍の様子などについてはまた後日ということで。
2019.12.13

熊本城復興支援3

店のカウンターの上にくまモン募金箱があります。
ここには空気電池売上金の10%とご来店いただいたお客様からの募金が入っています。
開けるのは3回目ですが開けてみたところ、8,991円が入っていました。

足りない分を少し足して10,000円を熊本文化財復興支援金「熊本城復興分」として寄付したいと思います。
ご協力いただきました皆様にお礼を申し上げます。

熊本城の修復状況ですが、大きく崩れた石垣は、1個1個を元の場所に戻すという気の遠くなるような作業のため、完了するのにまだ10年以上かかる予定ですが、大天守の外観は修復が終了したようで、中には入れませんが、近くまでは行けるようになりました。
中に入れるようになるのは、2021年の春くらいになるそうです。

下の写真は2つとも外観修復が終了した大天守で、隣はまだ足場が組まれていて修復中の小天守です。

復興支援金受領証明書はこちら
熊本城外観修復
熊本城外観修復
2019.12.08

デフテニス

テニス・テニスをする・庭球
先日、パラスポーツ大賞の受賞者が発表されました。
大賞はパラ陸上世界選手権で活躍した車いすの佐藤友祈選手が受賞しました。
そして残念ながら大賞は逃してしまいましたが、大賞と同等の活躍をした3人の方が優秀賞を受賞され、その優秀賞に世界デフテニス選手権大会で女子シングルスで金メダルを獲得した喜多美結選手が選ばれました。

私は、テニスは遊びで少しやっただけでほとんど経験がありませんが、20代後半から40才くらいまで、ろう者の野球チームで一緒にプレーしました。
20数人のチームの中で聞こえる人は2~3人。
ほとんがろう者です。
デフリンピック
私は小学校時代から大学まで野球をかじっていましたが、守備の時には打球音で強い打球なのかそうではないのかを自然に判断していましたが、聞こえないのに目だけで、打球の強弱を判断している仲間を見て、すごい能力だと驚いたことがありました。
きっとテニスでも音は重要なはずです。
左右への動きは見れば分かるでしょうが、前へ出るのか後ろへ下がるかは、音が重要な判断材料になります。

デフ世界選手権ですから全員聞こえない選手で、そういう意味ではハンデは皆同じですが、デフリンピック本当に素晴らしい活躍だったと思います。

まだ大学生で若い彼女は、2年後のデフリンピックでも、きっと活躍されることでしょう。
そしてそれが、2025年デフリンピックの東京招致活動に拍車をかけてくれることを期待しています。
2019.10.29

補聴器は非課税

売る
日本補聴器工業会という組織があり、そこには11の補聴器メーカーが加盟しています。
その工業会は4半期ごとに売る何台の補聴器が出荷されたかのデータを出します。
メーカー毎の数字ではなく、11社合計での出荷台数です。

出荷台数なので、販売台数ではありませんが、おおよそ日本で何台くらい補聴器が売れたのか、その目安にはなる数字となっています。
今年の7~9月の3ケ月間での数字は約164,000台。
前年同期と比較して12%増えています。
この10年間で前年同期比で二桁増は初めてです。
税金・請求される(お金等
単純に、補聴器をお使いになる方が増えたのであればうれしいのですが、消費税が上がる前に買っておこう…、
と考えた方が多かったのではないかと思われます。

税金でも、実は補聴器は非課税となっています。
(一度購入したことがある方はご存知だと思いますが…)

つまり増税前の9月までに購入しても、増税後の10月以降に購入しても、税金はかかりませんので同じ金額です。
買う・購入・購入する
この補聴器は非課税ということは、一般の方はほとんどご存知ありません。
購入する時に初めて「そ~なんだ。」となります。

では、なぜ非課税なの?と…。
一般的には『医薬品医療機器等法』で定められた「管理医療機器」だからと言われていますが、「管理医療機器」の中にも課税されているものはあります。

買う補聴器は障害者総合支援法で、聴覚障害者に給付される補装具になっているから。
たぶん、それが本当の理由ではないかと思われます。
2019.10.23

合理的配慮は…?

回転寿司屋さん
先日ある回転寿司屋さんへ行きました。
初めて入った店で、そんなに安い店ではありませんでしたが、カウンター内で職人さんが握ってくれる味はとても美味しい店でした。
その店でちょっと???な体験をしました。
私は図の①の席で食べていました。(実際はもう少し広い店だったと思います)
寿司
その店は様々な値段の皿にのった寿司が、回転レーンの上を流れてくるのですが、流れてない場合は希望の寿司をリクエストできます。
リクエストする場合は口頭でお願いするのではなく、カウンター上に置いてある注文用紙に記入して、ホール係かカウンター内の職人さんに渡すことになっていました。

寿司図の②の席に座っていたお客さんがホール係に、注文用紙に記入したものを渡しました。
するとその店員さんは「ワサビは入れてもいいですか?」と尋ねました。
お客さんの返事は「?????」

店員さんがもう一度同じように尋ねると、反応はやはり「?????」
筆談
店員さんはもう一度同じように尋ねました。
私はそのあたりで少しイラついたのですが…。

お客さんは何を尋ねられているのか分からない様子で、記入した注文用紙を指差しながら、〇〇と△△と××が欲しいと声を出しました。

その声を聞いた店員さんは、そのお客さんが聞こえない方だと理解しました。
私はやっと分かってくれたと少し安心し、きっとメモでも取りだして
「ワサビ入れてもいいですか?」と書いてくれると…。

ところがその店員さんは、注文用紙を職人さんに渡し、「聞こえないから分からないけどワサビは入れていいよ。」と。
私は、カウンター越しに手を振ってそのお客さんの注意を引き付け、手話でワサビ入れていいか聞かれていたけど、ワサビは入っていてもいいですか?と尋ねました。

返事は入れてほしいということだったので問題はないのですが、一応そのやりとりを店員さんと職人さんに伝えました。
そんなに込み合っていたわけでもなく、スタッフもとても忙しいという状況には見えませんでした。

店をやっている以上、お客さんが聞こえないと分かった時点で、簡単な筆談程度はやってほしいと思います。
美味しかったお寿司でしたが、また来ようとは思わない店になってしまいました。
2019.09.24

聴覚過敏

ヘッドホン
聴覚過敏用イヤーマフ聴覚過敏という言葉をご存知でしょうか。
これは病名ではなく、聴覚過敏症ともいわれる症状のことで、感覚過敏症の中の一つです。
大抵の人が普通に聞いていられるような音でも、大きな苦痛を伴うほどに大きく聞こえてしまう。
音が耳をつき刺すように感じる。頭の中で大きく反響して聞こえるなど。

苦手な音の代表的なもの

  • 掃除機やドライヤーの音
  • サイレンや電話の呼び出し音
  • 赤ちゃんや子供の甲高い声
  • 食器のぶつかる音やナイフと皿の接触音
それから、我慢できないほどではないとしても、雑踏の中で会話しようとした場合、聞きたい声が周りの音にかき消されてしまい、聞き取ることができなかったりします。
原因として考えられるものがいくつかあります。
顔面神経麻痺などで、耳小骨の働きが悪化し、大きな音を抑制して聞くという働きがなくなる。
突発性難聴やメニエール病などの内耳性難聴で補充現象が起こり、音が少し大きくなっただけで、異常に大きく割れて響いて聞こえる。

また、てんかんや偏頭痛を持っている方、発達障害の方などは、聴覚過敏の症状が出る方が多いようです。

うつ病や抑うつ状態、ストレスなどの心因性、そのようなことが原因となることもあるそうですが、原因不明の場合も多いようです。
聴覚過敏マーク
治療法はまだ確立されていませんが、聴覚過敏となる疾患がある場合には、まずその疾患を治療することとなり、疾患により受診する診療科は違います。

周りの音がうるさくて気になる場合、耳栓やイヤーマフをするのも効果はあるようですが、常時使用していると症状を悪化させることがあるようで、一時的に使用するというくらいにするべきだそうです。

会議や人の話しを聞かなければならないような時で、耳栓やイヤーマフを使用しなければならない場合、その場にいる方に理解してもらう必要があるのでしょうが、聴覚過敏に対する理解は進んではいないようです。

体調などにより症状の重さも違ってきますので、ある時にあまり問題ではなかった音も、別な時には我慢出来ない音に感じてしまう。

また、難聴の方でも聴覚過敏の方はいますので、ある大きさまでの声は聞こえないのに、それより少し大きな声を出すと、うるさいというような表情をされてしまうこともあります。

少し我慢していればその内に慣れるという、そういうものではありませんので、周りの方の理解は不可欠となります。
聴覚過敏マーク2