小聴協からのお知らせ

小聴協(小金井市聴覚障害者協会)からのお知らせが2つあります。
講演会と納涼会のお知らせで、どちらも7月14日の土曜日になります。

◆講演会
時 間:14:00~16:00
会 場:萌え木ホール(商工会館3F)
講 師: 中橋 道紀 氏 
テーマ:『ナカミチ、今日も行く!』~29年間「聴さん」を描き続けて~
会 費:会員 無料 / 非会員 500円

講演会チラシはこちら


◆納涼会
時 間:17:30~
会 場:はなの舞 武蔵小金井店
定 員: 25 名 
会 費:会員 3200円 / 非会員 3700円
申込締切:7月8日

納涼会チラシはこちら

運転免許と免許更新

運転免許証
6月が誕生月の私は、先日運転免許の更新に行ってきました。
ゴールド免許ではないので3年毎の更新で、講習時間も2時間びっしりと。
ワイドミラー
ところで、聞こえない方が免許を取れるようになって10年が経ちました。2008年6月の道路交通法の改正で、聞こえない人でも試験にパスすれば、ワイドミラーの装着と聴覚障害者マークの表示を行うことで、車を運転することが出来るようになりました。

それまでは、補聴器をして10mの距離で90dBのクラクションが聞こえれば免許を取得することが出来ていましたが、それが聞こえない方は運転することが出来ませんでした。
聴覚障害者マーク
運転免許を取れる窓口が広がったのは良いことですが、海外では免許を取るのに聴力レベルは全く問題にしていませんので、日本はまだまだ遅れているのではないでしょうか。

ところで、更新時の講習等についてですが、講師の方に聞いてみました。聴覚障害の方が参加される時はどのように対応されているのですか?と。
UDトーク
返答は、特に何もしていませんということでした。
手話通訳を連れてくる方もいますが、ほとんどの方は座っているだけになっていると。

これって障害者差別解消法の「合理的配慮の提供」に違反しているような気がするのですが…

せめてUDトークくらいは準備してほしいと思います。

熊本城の櫓が…

九州地方が大雨に見舞われました。
熊本でも19日から20日にかけて雨量が200ミリを超え、その影響か熊本城の元太鼓櫓(もとたいこやぐら)が倒壊してしまいました。
倒壊した熊本城
20日の元太鼓櫓
元太鼓櫓は地震で石垣が崩れ建物も傾き不安定な状態で、予定では8月に解体されて再建されることになっていました。
今回倒壊してしまいましたが、その予定に変更はないようです。
倒壊した熊本城
19日の元太鼓櫓
また、元々その周辺は立ち入り禁止区域になっており、ケガ人などもなかったということですので、一安心というところでしょうか。

地震に備えて!

備蓄
2018年6月18日、大阪府北部を震源にした最大震度6弱の地震が起きました。
被災された皆様にお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。

さて、皆さんはいざという時のために緊急持ち出し品(袋)を用意していますか?

水や非常食、携帯ラジオ、懐中電灯、救急用品や薬、その他いろいろあるかと思います。
携帯電話充電器を入れている方もあるかもしれません。
備蓄
補聴器をお使いの方でも、さすがに予備の補聴器を…
という方はほとんどいらっしゃらないでしょうか。
そもそも予備の補聴器をお持ちの方はとても少ないと思います。。

ただ、補聴器は装用したまま避難したとしても、電池がないと困ってしまう状況になるかもしれません。
電池
補聴器をお使いの方は、非常用持ち出し袋の中に電池を入れておくのを忘れないようにしてください。
そして1年に1回くらいは、入れてある電池を新しいものと交換するようにしてください。

小金井手話広場6月

小金井手話サークル(夜)の15日の例会は、いつもの障害者センターではなく、小金井宮地楽器ホール1Fで、手話広場を開催します。

テレビなどでお馴染みの是枝行子氏をお招きしての講演会になります。

テーマは始まってからのお楽しみというところですが、手話そのものがとても魅力的な方ですので、ぜひ参加してみてください。(19:00~21:00)

終了後は交流会も予定してますよ。
ぜひそちらも!
地図

補聴器6大メーカー ⑥ワイデックス

ワイデックス
1956年にデンマークで誕生したメーカーです。
世界的にはシェア6番目になっていますが、日本では4~5(海外メーカーとしては3~4)番目の販売台数となっています。
グローバルでシグニア(シバントス)と合併が決まったようですので、今後の動向が注目されます。
デンマーク
ワイデックスは、世界初の耳あな型フルデジタル補聴器や、補聴器を装用した状態での聞こえを測定するシステムを開発したメーカーとして知られています。

一般補聴器

  • BEYOND(ビヨンド) [ 440/330/220/110の4クラス ]
  • UNIQUE(ユニーク) [ 440/330/220/110の4クラス ]
  • DREAM (ドリーム) [ 440/330/220/110の4クラス ]
  • DAILY (デイリー) [ 100/50/30の3クラス ]
  • MENU (メニュー) [ 100/50/30の3クラス ]
耳かけ型は形状によって名前が付いています。

耳かけ型

  • PASSION(パッション) RICでPR536電池
  • FUSION(フュージョン) RICでPR41電池
  • FASHION(ファッション)普通のBTE
価格をフュージョンタイプで比較しました。(メニューはBTE)
価格比較表
補聴器
チップ的にもメニューはそろそろ引退が近づいているでしょうか。

一般補聴器の他にパワータイプ耳かけ型、クロス補聴器、障害者総合支援法対応器種などが揃っていますが、小児用補聴器が見当たらないのと、RICタイプにPR48電池を使用出来るものが無いのは残念です。

それから、支援法対応器種で高度難聴者用耳かけ型に5器種もあるのは多すぎるような気がします。
最新器種のビヨンドの性能をみてみると、気になるのは“スピーチエンハンサー”でしょうか。
センソグラムでの聴力から語音明瞭度指数を判断し、その明瞭度指数に適した利得を設定するので、聞き取りを強力にサポートするというものです。

その環境下で可能な限り最高の音声了解度を得るために明瞭度指数に合わせたチャンネルごとの利得設定ということですが、明瞭度指数は聴力レベルから判断していますので、結局聴力レベルに合わせた利得が、環境によってチャンネルごとに変化するということだと思います。
DEX商品画像
テレビ送信機から伝送された音声を直接補聴器で聞くこと、中継器が必要ですが相手の声を補聴器に届けられるマイク、スマートホンとつながり通話音声や音楽や動画音声を補聴器で聞ける機能などは備えています。

また、スマホにアプリをダウンロードすることで、ある程度細かい調節をすることも可能になっています
商品画像
防塵防水のレベルはビヨンドでIP68、それ以外の器種でIP58となっています。

通常使用での汗や湿気はほとんど問題ないレベルでしょう。
商品画像
充電式補聴器は独自のシステムではなく、Zパワーのハイブリッド式で、充電池も空気電池も使用することが出来るものが、ビヨンドシリーズにあります。

全国ろうあ者大会終了

会場写真
第66回全国ろうあ者大会が無事終了しました。
大阪という土地柄もあって、賑やかな大会だったようです。

実行委員や関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
大阪の写真
今年は2年に1度の全日本ろうあ連盟の理事選挙が行われ、小金井から立候補された方の名前は当選された16名の中にしっかりとありました。
これから2年間(イヤ、もっと先まで)頑張ってください。
会場写真
9日の夜は、同じ時間にパーティーと演劇祭が別々の会場で行われましたが、、どちらも盛り上がっていたようです。
展示写真
展示コーナーでは、いつもと同じように福祉機器、聴覚障害者にとっての便利グッズ、携帯電話メーカーの新機種やアプリなどを使っての新しいスマホの使用方法の紹介などがあったようです。
以前にも少し触れましたが、手話でコミュニケーションを取る方の多くは補聴器を使用していません。

また、使用している方であっても言葉を聞き取るためという方は少なく、何か音がした時に聞こえるようにと補聴器を使っています。
ただ、補聴器で言葉を理解出来るという方も一部いらっしゃいます。
電話でも、慣れた方とであれば会話が出来るという場合もあります。

そういう方に、電話音声を直接聞ける補聴器があるということを広めるためにも、補聴器メーカーも展示に加われば、きっと喜んでくれる方がいらっしゃって、質問等も殺到するのではないかと思っていますが、補聴器メーカーさんいかがでしょうか。

全国大会でなくても、都や県レベルの“聴覚障碍者大会”や“耳の日記念文化祭”でも良いと思います。
考えてみてはいかがでしょうか。
会場写真
最後の写真はろう者が「拍手」をしている様子です。

ろう者は手をたたいても音が聞こえませんので、見て分かるように手を上げてヒラヒラとさせることで聴者が手をたたく拍手と同じ意味を表しています。

全国ろうあ者大会

全国ろうあ者大会
6月7日から第66回全国ろうあ者大会が大阪で開かれています。

7~8日は評議委員会などで全日本ろうあ連盟の役員の方々など一部の方々の集まりでしたが、9~10日が本番と言えるでしょう。
大会写真
参加者は4600人くらいになるそうです。
実行委員の皆さんは2年くらいかけて準備してこられたのだと思います。
ここまで本当に大変だったと思いますが、最後まで頑張ってください。
マスコットキャラクター
大阪で開催されるのは3回目ということですが、今回の会場は大阪城ホールをメイン会場にして、近臨の施設が使われています。

昨年の65回大会は福岡で開催されました。
私はまだメーカーに勤めていたので土日は仕事が休みで、福岡の大会には参加することが出来ましたが、今年は仕事があり参加出来ずに残念です。
全国ろうあ連盟
9日は、午前中に評議委員会の全体会をやっていますが、メインは午後の研究分科会でしょう。

今回は4つの分科会に分かれていて

①情報アクセス・コミュニケーション
②教育
③手話言語
④ろうあ運動

となっています。
その他にも青年のつどいや高齢者のつどいも開かれていて、また夜には、ろうあ者演劇祭典や交歓パーティーも行われます。
10日はメイン会場での式典とアトラクションになります。午前の式典はいつもやや硬い内容になりますが、“式典”だから仕方ないですかね。
劇写真
午後のアトラクションの内容は3つあるようです。

①関⻄芸術座による劇「遥かなる甲子園」

マンガが原作で、参加者のほとんどの方が知っている内容だと思いますが、当然手話でやるのでしょうから、劇団員の方も稽古は大変だったのではないでしょうか。

私も小学生の時から大学まで野球をやっていましたが、野球が好きで野球をやっているのに甲子園を目指せない高校生がいるというのをこのマンガを読んで初めて知りました。
演奏写真
②大阪府⽴芥川⾼等学校太⿎部による和太鼓

太鼓というのは見るというよりは聞いて楽しむものでしょうが、ろう者が聞いて楽しむことが出来るトップのものが和太鼓でしょう。
きっと音色を身体で感じて楽しんでくれると思います。。
チア写真
③梅花⼥⼦大学チアリーディング部「レイダース」

海外でも有名なチアリーディング部だそうで、ろう者・聴者を問わず華やかな舞台を楽しめるのではないでしょうか。

今年参加できなかった方も、来年の仙台での大会に参加してみてはどうですか。

補聴器6大メーカー ⑤スターキー

スターキー
6大メーカーの中では唯一ヨーロッパ以外の国で本社はアメリカになります。
1967に設立された、わりと若い会社ですが、最初にオーダーメイド補聴器の製造・販売を開始したメーカーとして知られています。
アメリカ
世界的にみた場合のシェアは5番目ですが、日本では5番目までには入っていないようです。

一般補聴器

  • Halo(ヘイロー)iQ  [ 2400/2000/1600/1200/1000の5つのクラス ]
  • Muse(ミューズ)iQ [ 2400/2000/1600/1200/1000の5クラス ]
  • Halo(ヘイロー)2  [ i2400/i2000/i1600の3つのクラス ]
  • Muse(ミューズ)  [ 2400/2000/1600/1200/1000の5クラス ]
  • Halo(ヘイロー)   [ i110/i90/i70/i30の4つのクラス ]
  • 3シリーズ [ 110/90/70/30の4つのクラス ]
26器種の価格をRICタイプで比較しました。
価格比較表
ヘイロー2やヘイローよりヘイローiQが性能的には上でしょうから、2400の価格については疑問が…。
ヘイロー2 i2400とヘイローi110は必要ない器種に思えます。
ついでに言えばヘイローi70も必要ありませんし、元々1つのシリーズで5クラスは多すぎるように感じます。
補聴器写真
上記の補聴器以外にも、低価格帯の補聴器や、既製の耳あな型、重度難聴者用耳かけ型、障害者総合支援法対応器種、骨導補聴器など、様々な製品がそろっています。
メガネ
最新器種のヘイローiQとミューズiQは、基本的な性能は同じで、性能的な大きな特徴としては

◆会話用と音楽用の2つの処方式を同時に行う。
◆音を立体的に捉えるための手掛かりとなる4000Hz以上の高音域をやや低い音に圧縮して知覚しやすくする。

などがあります。
スクリーンショット
ではこの2つの違いは何かというと、ヘイローiQはスマ–トホンとつながり色々なことが出来るが、ミューズiQはそういうことが出来ないということです。

ヘイローiQはiPhoneとペアリングを行えば電話の会話音声や音楽や動画音声を直接補聴器で聞くことや、スマホのアプリを使用してリモコン機能を持たせることが出来ます。
スクリーンショット
スマホなんて使わないとういう方は、少しお得なミューズiQを選択するということになります。


防水・防塵については、ミューズ・ヘイロー(2・iQを含む)はIP57を取得していますので、普通に使用していての汗や湿気程度であればほとんど問題ないと思われます。
商品画像
ミューズiQには充電式補聴器もありますが、独自の充電システムではなくZパワーのシステムで、充電池と空地電両方を使用することが出来ます。

補聴器の日

補聴器の日
6月6日は補聴器の日です。

補聴器業界ではこれを盛り上げようとしているのですが、一般の方にはまだまだ浸透していないようです。
日本補聴器販売店協会と日本補聴器工業会が1999年に制定したので、もう20年の歴史があります。
補聴器くん
なぜ6月6日かというと二つの意味があります。
一つはロゴ(ロロちゃん)を見て分かると思いますが、6と6を向かい合わせると耳に着けた補聴器に見えるというもの。
もう一つは、聞こえにくくなった耳(3月3日)にもう一つの耳を付けると(3月3日×2)6月6日になるというものです。
補聴器くん
むりやりこじつけた感はありますが、まあ、「〇〇の日」としてあるのは似たようなものでしょうか。

でも、あまり興味のない方に知っていただくためには、何も無いよりは有ったほうが良いのかなと思います。
耳が遠い人
国が出した新オレンジプランには、難聴は認知症の危険因子であるとされています。

つまり、難聴をそのまま放置しておくと認知症になる可能性が高まるということです。

このことは、以前から学会などでは発表されていたことですが、国もそれを認めて動き出したということになります。(実際はまだ何も動いておらず、変わったことはありませんが)

軽い難聴であれば、ご本人は少し困ったり不便だったりするくらいで、これ位なんでもないよと思っている方が多いと思います。

または、困ってはいるけれど補聴器を着けるほどでは…と。
家族写真
実は、本当に困っているのは本人ではなく身近にいる方々という場合も多いのですが、ご本人に向かって「補聴器着けたほうが良いんじゃない?」とは、なかなか言い出せなかったりします。

でも、これを認知症予防と考えてみてください。
遠慮している場合ではなく、提案してあげられるのは家族など身近にいる方しか出来ないことです。

そういうきっかけとなる補聴器の日であれば、むりやり制定したのだとしても、意味あるものだと思います。