2019.09.24

聴覚過敏

ヘッドホン
聴覚過敏用イヤーマフ聴覚過敏という言葉をご存知でしょうか。
これは病名ではなく、聴覚過敏症ともいわれる症状のことで、感覚過敏症の中の一つです。
大抵の人が普通に聞いていられるような音でも、大きな苦痛を伴うほどに大きく聞こえてしまう。
音が耳をつき刺すように感じる。頭の中で大きく反響して聞こえるなど。

苦手な音の代表的なもの

  • 掃除機やドライヤーの音
  • サイレンや電話の呼び出し音
  • 赤ちゃんや子供の甲高い声
  • 食器のぶつかる音やナイフと皿の接触音
それから、我慢できないほどではないとしても、雑踏の中で会話しようとした場合、聞きたい声が周りの音にかき消されてしまい、聞き取ることができなかったりします。
原因として考えられるものがいくつかあります。
顔面神経麻痺などで、耳小骨の働きが悪化し、大きな音を抑制して聞くという働きがなくなる。
突発性難聴やメニエール病などの内耳性難聴で補充現象が起こり、音が少し大きくなっただけで、異常に大きく割れて響いて聞こえる。

また、てんかんや偏頭痛を持っている方、発達障害の方などは、聴覚過敏の症状が出る方が多いようです。

うつ病や抑うつ状態、ストレスなどの心因性、そのようなことが原因となることもあるそうですが、原因不明の場合も多いようです。
聴覚過敏マーク
治療法はまだ確立されていませんが、聴覚過敏となる疾患がある場合には、まずその疾患を治療することとなり、疾患により受診する診療科は違います。

周りの音がうるさくて気になる場合、耳栓やイヤーマフをするのも効果はあるようですが、常時使用していると症状を悪化させることがあるようで、一時的に使用するというくらいにするべきだそうです。

会議や人の話しを聞かなければならないような時で、耳栓やイヤーマフを使用しなければならない場合、その場にいる方に理解してもらう必要があるのでしょうが、聴覚過敏に対する理解は進んではいないようです。

体調などにより症状の重さも違ってきますので、ある時にあまり問題ではなかった音も、別な時には我慢出来ない音に感じてしまう。

また、難聴の方でも聴覚過敏の方はいますので、ある大きさまでの声は聞こえないのに、それより少し大きな声を出すと、うるさいというような表情をされてしまうこともあります。

少し我慢していればその内に慣れるという、そういうものではありませんので、周りの方の理解は不可欠となります。
聴覚過敏マーク2