2018.05.09

補聴器は万能?

小金井補聴器がオープンして2週間が経ちました。
この間に補聴器のご相談にいらっしゃったお店のお客様以外にも、私の個人的な友人たちがオープンのお祝いに大勢来てくれました。
その友人たちの中にはIMG_0041補聴器を使っている方が何人もいました。補聴器を使っている私の友人たちは、基本的には手話でコミュニケーションを取っています。補聴器をしていても音声だけで会話をするのはとても難しいんです。
そんな彼ら彼女らが何故補聴器をしているかというと、音や声に気付くことが出来るからです。職場で補聴器を外していると全く聞こえないけれど、何か音がしたことくらいは気付きたい、声をかけられたこくらいは気付かなければ…。という思いで補聴器をつけている方が多いんです。
補聴器を装用しても全IMG_0037く聞こえない方は多いのですが、そういう方は補聴器を使用することはまず考えません。手話でコミュニケーションを取るけれど補聴器も使うという方は、ほとんどの場合“声は聞こえる”という状況にはなっています。
難聴者のことをあまりご存知ない方は、聞こえていれば伝わっているだろうと思っています。ですが、“聞こえる”ということと“聞き取れる”ということは全く別です。
上の文字を見てもらっても、
①は「こんにちは」と読めるのですが、
②は見えているにもかかわらず、読むことができません。
②も「こ」「ん」「に」「ち」「は」という
文字が並んでいるのですが、見て理解することは出来ません。
上記は“目”で“見た”時の話でしたが、“耳”で“聞く”時も同じようなことが起こっているんですね。
「見えているから分かっただろう」、「聞こえているから分かっただろう」と思うのは大きな間違いということを知っておく必要がありますね。
次回は手話でコミュニケーションを取っているけれど、頑張れば少しは声を聞き取れるという方々について本人も家族も私もビックリ!というお話しをさせていただきます。