2018.10.17

手話と日本語②

美味しいの手話
手話と日本語の違う点はいろいろありますが、まず時間軸の考え方について。

日本語でA「美味しい料理をごちそうになった。」は手話の単語としては①「美味しい」 ②「料理を出してもらう」 ③「食べた」
聴者は基本的には物事を日本語で考えてしまうので、Aの日本語を聞いた時には、つい①②③と手話を表わしてしまいます。
料理するの手話
ですが食べるまでは美味しいかどうかは分かりませんよね。
手話では「料理を出してもらう」「食べた」「美味しい」

日本語に直訳すれば「料理をごちそうになったら美味しかった。」となりそうですが、この手話の意味は「美味しい料理をごちそうになった。」となります。
食べるの手話
食べるただ、日本語でも
B「美味しい料理を食べた。」と
C「料理を食べたら(以外にも)美味しかった。」
この2つは少しニュアンスが違います。

手話では単語の語順としてはどちらも
Ⅰ「料理」 Ⅱ「食べた」 Ⅲ「美味しい」
となりますが、BとCでは少し表現が変わってきます。

BではⅠとⅡをスムーズに表わし、Ⅱの後にうなずくという間(ま)を作りⅢを表します。
Ⅲを表わす時は、美味しいという表情が当然必要です。
表情の手話
Cの場合には文字で書くには難しいですが…。

料理の見た目は良くないのに食べたら美味しかった場合は、Ⅰの後に見た目が良くないのでマズイかも…
というような表情というか首をかしげるというかそのような間が入ります。

そのあとⅡの時に徐々に美味しい表情に変わり、その表情のままⅢの表現になります。

また、味は期待していなかったのだけど、食べてみたら美味しかったという時には…。
ⅠとⅡは表情を変えずに続けて表わしますが、Ⅱの後に間が入ってその時に美味しい表情に変わっていき、そこからその表情のままⅢの表現になります。
書くとややこしくなりますが、その人の気持ちになって表してみると、自然とそのような表現になるのではないでしょうか。

同じ手話単語を表しても、表情、手を動かすスピードや方向、強さ、硬さや柔らかさ、間の作り方などのよって意味が微妙に変わってきます。
手話って奥が深いですねえ。