2020.07.13

聴覚情報処理障害②

昨年3月のこのコーナーで聴覚情報処理障害(APD)について少し書きましたが、
読売新聞にこの障害についての記事が掲載されていました。
補聴器を使用中のお客様にも
この症状の方がいらっしゃいますし、
難聴ではない方の中にも
この症状でお困りの方がいらっしゃいます。
ほとんどの方は静かな場所では会話するのにそれほど困らないが、
周りが騒がしくなると、聞きたい声が聞こえていても、
聞き取ることが難しくなってきます。

『SN比』という言葉をご存じでしょうか。
「S:signal」と「 N:noise」の「比」です。
簡単に言うと聞きたい声の音量に対して、
それを邪魔する雑音がどれくらいあるかということです。

例えば会話している相手の声の大きさが65dBSPLだったとします。
ごく普通の部屋であれば、静かに感じるとしても50dBSPL程度の雑音があり、
その場合、SN比=65-50=15dBとなります。
部屋の中の雑音が大きくなって60dBSPLとなると、
話し手の声の大きさが同じであればSN比は5dBとなります。
若い方で聞こえの障害を持っていない方であれば、
SN比5dBは、何の問題もなく
聞き取ることが可能です。
若い方であればSN比ー2dBでも
聞き取ることが可能かもしれません。

ですが、APDの方は
SN比5dBの環境で聞き取ることは…。
では、SN比を改善するには
どうしたら良いでしょうか。
次回はそのあたりのご紹介をしたいと思います。